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おろしそばの歴史
名前の由来
うまいそばの理由
そば・大根の成分・効能
おろしそばのうんちく
『越前おろしそば』という名前は現在、平成2年に福井県の特産品として、一つのブランド名で認定されている。しかしこの名称はいにしえから使われていた名称ではないのだ。

それは、昭和22年10月に福井に巡幸された昭和天皇のお言葉から端を発するのだ。
太平洋戦争が終結して二年が経ち、北陸の民情の御視察と石川で開催される第二回国民体育大会秋期大会にご出席のため来福された。

まず、福井県嶺南地方(若狭)の各地を巡幸された後、嶺北地方に入られ、その宿泊先で出されたご献立にうるしやという武生にあるそば屋の『おろしそば』が繰り入れられた。
陛下は葱や辛いものがお嫌いということで、ダシ汁や大根おろしには大変苦心したという。しかしその甲斐あってか、陛下は何と2杯もおろしそばを召し上がられたのだ。
通常、お代わりを所望されるということはかつてないことで、よほどお気に召されたのだろう。
ましてや陛下に出されたであろうご献立には、数多くのお料理があっただろうし、どれも宮内庁が試食し厳選された逸品ばかりの中で、2杯所望されたというのは、私達がお代わりをするのとは全く違うものだろう。


そしてこの北陸巡幸のあとも、そばの話が出ると陛下は後々までこう言われたという。

『あの越前のそばは大変おいしかった……。』

侍従の方からこの話を福井県の関係者が伝え聞き、『越前そば』という命名に至ったと言う。
その後、陛下が来福された際には必ず『越前そば』がご献立に繰り入れられて、召し上がられた。
昭和天皇も愛されたおろしそばは『越前そば』という名称となって今もなお生き続けている。

(参考文献:越前おろしそば文化/発行:(株)福井新聞社/著:中山重成氏)
上記著書から許可を得て引用しております。その他は中山重成氏とのお話から本文を構成致しました。

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