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最新の見聞録
本手打今庄そば ふる里 大河 大造氏
手打そば 勘助  渡邉 武久氏
そば席御清水庵 新保 敬夫氏
手打蕎麦とらい 山川 成美氏
すいこう 山崎 光男氏
蕎麦処 高戸 善右エ門氏
輝蕎麦 森下 輝治氏
おろしそば二八 桑原孝氏
一休庵やえがき亭 川崎恵美氏
大宮亭 本谷充氏
そば処裕心 中村康裕氏
蕎麦切り彦兵衛 吉岡昌彦氏
蕎麦・天婦羅やす竹 北谷敏一氏
JA花咲ふくい 小寺惣吉氏
さのや開発店 佐野健治氏
そば処日の出屋 北嶋雅美氏
紹介

 丸岡インター近く、大通りから小道を入ると一軒の洒落た建物が目に入る。コンクリートを使ったモダンな外観、大きなガラス張りの客席、石を敷き詰めたテラス風のスペース――。

 一見するとカフェかレストランのような趣だが、ここはまぎれもないそば店。よく見れば石庭に石臼を使っていたりと、そば店らしいエッセンスがさりげなくちりばめられている。

 「最初は福井で店をやっていたんです」。そう話すのは、4年前にこの場所に新築移転した『大宮亭』の代表取締役・本谷充さんだ。本谷社長がこの道に入ったのはおよそ30年前。大学を辞め、好きだった料理の世界に飛び込み、福井市大宮に店を出す。
 「大宮でやっていたから『大宮亭』なんです」というその店は、10坪半ほどのこじんまりとした構え。いわゆる大衆食堂のような店だった。その後、ほどなくして、生まれ故郷である丸岡に移転。国道8号線沿いという立地の良さもあり店は繁盛した。「ジャンボ海老天そば」といった看板メニューも定着し、地元ではすっかりおなじみの店となった。

 しかし国道8号線の拡幅工事に伴い、現在の場所に移転する。
この時に本谷社長が思ったのは、
「田舎風のそば店をやめよう、そば屋らしくないそば店を作ろう」ということ。有名なファッションデザイナーの自宅の設計を手掛けたという建築家に店舗設計を依頼し、洋のテイストを取り入れた店づくりをめざした。これまでのイメージを覆し、ガラリと雰囲気を変えることはかなりの冒険だったが、「思いきってやってみたかった。命がけでした」と当時の決意を振り返る本谷社長。

 もう一つ店づくりでこだわったのがバリアフリーだ。自身が体調を壊し足を悪くしたことから、車イスでも来店しやすいようにと通路を広くとり、段差をなくして誰でも来店しやすいような店づくりに心を配った。

 そうして完成したのが、ゆったりとした空間にジャズのやわらかなBGMが流れるそば店。落ち着ついた時間を過ごせるうえに、心地よさへの配慮が人気となり、カップルなど客層も広がったという。
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