最新の見聞録
福井市学園町の一角にこじんまりした店構えで営業している『越前手打ち 蕎麦切り 彦兵衛』。
駐車場もなく、大きな看板を掲げているわけでもないのだが、口コミで噂を聞きつけそばを食べに来るという、まさに知る人ぞ知る店である。店の中はカウンターとテーブル席、その奥に座敷という造り。カウンター内には日本酒のボトルが置かれ、バーのような落ち着いた雰囲気も醸している。
ご主人の吉岡昌彦さん(57)は、18歳から飲食業の世界に入り板前、バーテンなどを務めた経歴の持ち主。26歳の頃には自分の店を持ち、スナックを経営していた。もともとあまりそばは好きではなかったというが、20年以上前、池田町で食べたそばの味に魅せられ、そばに対する認識がガラリと変わった。
「歳をとったときにも自分で店をやっていくなら、自分で打ったそばを出す店にしたいと思うようになりました」。かといって、敢えてそば修業や弟子入りはしなかった。
「長年、飲食業に携わってきた経験があったので、自分なりの味覚や感覚を活かして、自分のイメージするそば作りをめざしたんです」。県内外のそば店を食べ歩き、自分の味を模索する中で追い求めているそばを出している店に出会うこともあったが、店の主に話を聞いたり参考にしたりすることはしなかった。
「人真似をするのが嫌なんです。自分独自の味を極めたかったので」と、試行錯誤を重ね、池田でのそばとの出会いから10年もの年月を経た後、平成5年にようやく今の場所でそば店を始めた。
自分の味を追求したいというご主人がこだわったのが、そば粉。
「挽いた粉を買うのではよそと同じ。自分の味を追求するならいつ挽いたのかはっきりわかる粉を使いたい。それなら自分で挽くしかないと始めました」。玄そばは勝山産のものを購入。玄関脇の製粉スペースには麻袋に入った玄そばが積み上げられ、冷蔵庫にもストックされている。
|
TOP
|
サイトマップ
|
ご利用に際して
|
更新履歴
|
FBC-i
|
COPYRIGHT (C) 2004-2008 Fukui Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.