最新の見聞録
福井市文京、西縦貫線を南に入ったところに店を構える『蕎麦・天婦羅 やす竹』。カウンター席やテーブル席、座敷がある店内は、陶芸作品をギャラリー風に展示するスペースも設けられており、落ち着きのあるゆったりとした趣が漂う。
この店でそば打ちを務めるのが、2代目となる北谷敏一さん(38)だ。もともと『やす竹』は、ご主人のお父さんが30年ほど前に始めたお店で、開店当時は食堂のようなスタイルだったという。そばに力を入れるようになったのはご主人が店を継いでから。高校を卒業後、地元の料理学校で1年間学んで店に立ったご主人がまず始めたのは、「そば」を追究することだった。お父さんに指導を仰ぐことはもちろん、
「組合の青年会に入り、同業の方たちにも教わりました。食べ歩きもずいぶんしましたね」と、努力を惜しまず自分の味を探求し続ける。
自分の理想を追い求めるなかで、ときにはお父さんと意見が対立することも。10年ほど前、それまでやっていた出前をやめたときも一悶着があった。
「僕はお店までわざわざ足を運んで来てくれたお客さんを大事にしたいと思って、出前をやめたんです。当時、出前は売上の半分近くあったので痛手ではあったんですけどね」。
そして3年前の改装時には、お客さんが居心地良く利用できる空間づくりを目指し、座敷スペースをゆったりと設けたり個室風のスペースを作った結果、女性客や宴会に利用するお客さんなど客層が改装前に比べ
かなり広がったという。
現在そばはご主人、天ぷらはお父さん、と店での役割分担をしながら、父子ともに店に立つ。
「父は大阪で天ぷらの修業経験があるのでそれは父の領域。そのかわり、そばは自分のやり方でやっています」。そう語るご主人のおすすめメニュー『天ざる』は、お父さんが作る天ぷらの揚げ上がりと、ご主人が作るそばの茹で上がりをいかにピタリと合わせるかがポイントだが、「背中で音を聞きながら、タイミングを計っています」と、厨房での呼吸はばっちりのようだ。
|
TOP
|
サイトマップ
|
ご利用に際して
|
更新履歴
|
FBC-i
|
COPYRIGHT (C) 2004-2008 Fukui Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.