越前市の飲食店で、ヒラメに寄生する寄生虫クドア・セプテンプンクタータによる集団食中毒が発生し、男女19人が体調不良を訴えました。市ではこの店を9日に営業停止処分としました。

食中毒があったのは、越前市粟田部町の飲食店「魚栄楼」です。

県によりますと、4月4日と5日に、この店でブリやヒラメなどが入った刺身の盛り合わせを食べた男女2つのグループあわせて55人のうち19人が、下痢やおうとなどの症状を訴えたということです。

県は、全員が店で調理した料理を食べていることや、刺身の盛り合わせにヒラメが含まれていたことなどから、ヒラメに寄生するクドア・セプテンプンクタータという寄生虫による食中毒と断定しました。

食品衛生法に基づいて県は、この店を9日に営業停止処分とし、マイナス15度から20度で4時間以上冷凍するなど、店員に予防方法を指導しました。

体調不良を訴えた人たちは全員症状が回復していて、入院した人はいませんでした。

なお今年に入ってから、県内で起きた集団食中毒これで5件目で、患者の人数は56人に上っています。