関西電力が高浜原発の敷地内に設置を計画している使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、原子力規制委員会は28日、「規制基準に適合している」とする審査書を正式に決定しました。

原子力規制委員会は28日定例会を開き、関西電力が高浜原発に設置を計画している乾式貯蔵施設について、これまでの審査や一般公募意見を踏まえ、施設の設置場所や容器の耐久性が「基準に適合している」として設置を認めました。

関西電力は、県内全ての原発敷地内に乾式貯蔵施設を設置する計画で、申請が認められたのは今回の高浜原発が初めてです。

計画では、使用済み核燃料を、輸送用を兼ねた専用の容器に密封して、横向きに設置し、1基ずつ鉄筋コンクリート製の格納設備で覆うとしています。

なお 設置に向けては、県と立地市町の了解が必要で、関西電力は近く説明に訪れる見通しです。

■関西電力 森望社長
「使用済み燃料の搬出にあたって、この乾式貯蔵施設を活用させてもらって、総量を増やさずに搬出を円滑にしていくという説明をしていく」

使用済み核燃料の長期保管を懸念する声も聞かれる中、県などがどのような判断を示すのか、乾式貯蔵施設の設置をめぐる動きは次の段階に移ります。